コラム 第八回

社会生活基本調査より-④20年間の鑑賞機会の推移

これまで実演芸術の分野ごと、都道府県別の国民の鑑賞機会と地域間格差の状況を見てきました。今回は1986年から2006年まで20年間、4回の調査結果から国民の鑑賞機会の推移を男女別に見てみます。

まず実演芸術全ての分野で言えることが女性の鑑賞行動率が二倍かそれ以上と男性より高いことです。次に、いわゆるバブル経済期1986-2001に鑑賞行動率がこれも二倍かそれ以上高まったことです。実演芸術の鑑賞がライフスタイルの重要な一部になったのでしょうか。それ以降、鑑賞行動率は2001年まで横ばい、微増の推移となっています。

そして注目すべき点は、2001年をピークにして演芸・演劇・舞踊とポピュラー分野で男女とも減少、クラシック音楽分野で男性の微減、女性の微増となったことです。

この変化は何に起因しているのでしょうか?

鑑賞行動者率の推移

出典:総務省「社会生活基本調査」より作成





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