コラム 第六回

社会生活基本調査よりー②全国の舞台芸術鑑賞状況<ポピュラー音楽>

―総務省が5年に1度行っている社会生活基本調査、最新の2006年の政府統計からみる舞台芸術鑑賞状況その2―


全国のポピュラー音楽をライブで鑑賞を行っている人の割合(鑑賞行動者率)は、全体的にクラシック鑑賞行動者率より3ポイントほど高くなっています(クラシック全国は9.3%)。上位都道府県をみると、東京都、京都府、神奈川に続いて愛知県(クラシックでは18位)となっています。8位の静岡県は、つま恋(掛川)での野外ライブが盛んで、同率10位の北海道、千葉県、新潟県は、ライジングサン、サマーソニック、フジロックと大規模なロックフェスティバルが開催されている地域です。

一方、鑑賞行動者率が10%以下の青紫色の地域は、四国の4県をはじめ、比較的他県からのアクセス、または県内でも都市部と山間部の交通が不便な地域になっています。幅広い年齢層の人が愛好するポピュラー音楽であっても、アーティストが公演に回る地域は交通の便、施設設備、聴衆の動員見込み等によって決められるため、提供される機会は地域によって異なるようです。






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