芸団協・実演家著作隣接権センター(CPRA/クプラ)30周年記念事業 オンライン・セミナー〈第2弾〉を公開
CPRA
2024年3月25日
芸団協の事業の柱のひとつである実演家著作隣接権センター(CPRA/クプラ)は、2023年10月に30周年を迎えました。
30周年記念事業のひとつ、連続オンライン・セミナーの第2弾動画を公開しました。
CPRA30年周年特設サイトからご覧いただけます。
公開期間中は、いつでも、どこでも、何度でも、無料で視聴可能です。
技術の発展により、生活そのものも大きな転換期を迎えている今、実演の価値、そして権利について、あらためて皆様にお考えいただくきっかけになることを願います。
芸団協CPRA30周年記念事業 連続オンライン・セミナー
テーマ2 新たな権利獲得を目指して
実演の利用方法が多様化する中、日本における実演家の権利保護は十分でしょうか?
レストランなどの店舗でBGMとして音楽(商業用レコード)を利用する場合、諸外国では作詞家、作曲家だけでなく、実演家とレコード製作者にも権利が与えられています。
一方、日本では、実演家とレコード製作者には権利がありません。
すでにそのような権利が与えられている海外の事例を紹介するとともに、日本の現状について考え、これからを展望します。
■イギリスにおけるレコード演奏・伝達権の集中管理実務 約25分
BGMとしての音楽利用において、実演家に権利が与えられているイギリスの事例をご紹介いただきました。
【講師】Mr. Peter Leathem(PPL* CEO)
【言語】英語(口語の日本語訳字幕あり)
*Phonographic Performance Limited,イギリスのレコード製作者・実演家の権利管理団体
■レコード演奏・伝達権の創設に向けて 約60分
イギリスをはじめとするヨーロッパ各国だけでなく、韓国、中国などアジア圏でも多くの国で、BGM音楽利用に関して実演家とレコード製作者に権利が与えられています。日本での権利創設に向けて、芸団協CPRAと日本レコード協会は長年にわたり提言を行っていますが、いまだ実現には至っていません。あらためて日本の現状を整理し、これからを展望します。
【登壇】
露木孝行(日本音楽著作権協会(JASRAC) 常任理事)
楠本 靖(日本レコード協会(RIAJ) 理事)
中井秀範(芸団協CPRA 運営委員会副委員長)
【進行】池村 聡(弁護士)
・講演「レコード演奏・伝達権について」 中井秀範(芸団協CPRA)
・講演「レコード演奏・伝達権に係る著作者の権利について」 露木孝行(JASRAC)
・パネルディスカッション
CPRA30年周年特設サイト
業務に関わる変化を数字で比較した「数字で見るCPRAの歩み」、CPRAの取組を時系列に並べた「業界の動きから見るCPRA30年の歴史」など、業界動向や、実演家の権利に関わる動きも見える内容となっています。実演家著作隣接権センター(CPRA/クプラ)とは
Center for Performers’ Rights Administration
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会[芸団協]は、商業用レコード(CDや配信音源など、市販の目的をもって製作・収録された楽曲)を、放送や有線放送で利用した場合の「商業用レコード二次使用料」を請求する権利、レンタルされた場合の「貸与に係る報酬」を請求する権利を、実演家・権利者に代わって行使できる国内唯一の団体として、文化庁長官から指定されています。
実演家著作隣接権センター(CPRA/クプラ)は、1993年に、実演家の著作隣接権の処理業務を適正に行うための専門機関として、芸団協と関係団体との協力によって発足しました。放送局やレンタル事業者が、音楽CDを利用する際などの実演家分の権利処理と使用料等の徴収を行い、権利委任団体を通じて分配しています。