子供たちの真剣な眼差し ~箏曲(生田流)
2019.10.31
トピック
箏曲(生田流)では、10回のお稽古が過ぎ、
各クラスの発表曲も決まりました。
みんなが必ず取り組むのは、最初に教わった「さくら」。
それ以外は、クラスごとに「うさぎ」「かごめ」「ずいずいずっころばし」
どれか一つを演奏します。
どの曲も、箏の基本の調弦をうまく活かしたものですが、
わらべ歌として古くから口ずさまれてきた“旋律とことば”です。
おコトと一緒に日本の文化のゆかしさに触れて欲しい。
そんな先生方の思いがこもっています。
生田流の子どもたちの目標は、
暗譜と大きな声で歌いながらおコトを弾くこと。
そのために初めから楽譜は使わずにお稽古が行われています。
プロのカメラマンが入ったこの日は、先生方も和服姿。
いつも以上に厳しいたたずまいで、歌をうたう稽古に集中していました。
大きな口を開けて
もっとお腹から声を出して
遠くにいるお友達に「おーい」って呼ぶときみたいに
こういう声の出し方を「地声(じごえ)」といいます。
おコトでは地声でしっかりと歌うのが大事です。
箏を前にして歌だけうたってみたり
みんなで立ってうたってみたり
歌をうたいながら箏を弾く
おコトの音楽の基本形を舞台で披露するまで
もう少しかかりそうです。(G)
撮影:武藤奈緒美