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杵家会館でのお稽古はじめ <三味線[渋谷]>

2023.12.11 レポート

11月12日、渋谷区の杵家(きねいえ)会館で三味線[渋谷]コースが始まりました。
最寄りは恵比寿駅と代官山駅です。
お稽古場は2階の和室で、今年も階段の途中で “こけしたち” がお出迎え。
小雨のぱらつく肌寒い日にも関わらず、子供たちは元気に集まってくれました。

まずは、順番に “バチ合わせ” です。
自分の手の大きさにあったサイズのバチを受け取ります。
角がとがっていて欠けやすいので、“バチ鞘(さや)”を付けて落とさないように。
必要な小道具もいっしょにもらいます。
カラフルなので、みんな、どれにしようかと悩んでいました。

礼に始まり礼に終わる。
日本の武道の精神ですが、伝統芸能も“芸道”です。
どのコースもご挨拶が基本。相手を敬う気持ちを大切にしています。
次に、楽器やバチの持ち方、手首の使い方、姿勢や構えを丁寧に教わります。
ここまででも覚えることがたくさん。やっと楽器に触れました。

 

「三味線は重いですよ。上手に構えるには、バランスが大切です」と先生。
右の手首をきちんと曲げて楽器の胴を押さえておけば、左手を離しても動くことがありません。
すべてはバランスです。

ここで、子供たちがソワソワ・・・・・・。
先生から「足がしびれましたね?くずしていいですよ!(笑)」
「はぁ」とみんなで苦笑い。お稽古ですから、がまんも大切。
でも、あわてて立ち上がると、ひどい場合は骨折することもあるとか。
足のしびれを早くなおす方法は、かかとを立てて、おしりをのせて、ゆっくりバウンド。
みんなで先生の真似をしながら「治ってきた!(笑)」

いよいよ音を出してみます。
三味線は、弦楽器でありながら打楽器でもある、日本が誇るユニークな楽器。
一番手前の太い糸から、一の糸、二の糸、三の糸、と呼びます。
先生から「三味線は難しい楽器です。でも、子供たちは頭もやわらかいし、覚えもはやいから大丈夫」と励ましのお言葉。
みんなで、浅草公会堂の大舞台を目指しましょう。