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令和3年度 開講式を行いました

2021.10.15 レポート

9月25日(土)、国立能楽堂にて開講式を開催。本年度は、午前と午後の二部制で行いました。
 
午前の部は三曲と長唄、午後の部は能楽と日本舞踊で、参加者、講師、関係者が一堂に会し、特別な「お稽古はじめ」の日をともに迎えました。

目の前で繰り広げられるプロのパフォーマンスに、いつか自分もあんなふうにできるかな!? と不安と希望でおのずとからだも前のめりになる子供たち。
 
午前の部では、企画制作・運営を担っている(公社)芸団協の野村萬会長がご挨拶。
この事業の総責任者というべき存在で、狂言の人間国宝でもある立場も踏まえて、
「自分の目で自分のからだを見たときに、見えないところがありますね。足の裏。背中。実は、そういうところがとっても大事です。」
そして、
「皆さん、一度、その場で立ってみてください。椅子の後ろの背もたれに寄りかからず、”腰掛ける”のではなく”腰をおろす”。そうすると、とっても素敵な後ろ姿になります。
舞台に立つと、お客さまは前にいらっしゃいますね。でも、前方だけを意識するのではなく、後方の見えないところにもちゃんと心を行き届かせると、素敵なからだになりますよ。」
と子供たちに呼びかけました。

すでに、スタンダードプログラムの能楽と箏曲のお稽古が始まりました。
お稽古の様子は、こちらのブログと公式SNSなどで順次紹介する予定です。
(この機会に、ぜひ、公式InstagramFacebookをフォローしてください!)

本年度の講師による実演は、次の通りでした。
午前の部
・長唄「越後獅子」
・箏曲「ひぐらし」・尺八「一二三鉢返調」(三曲)
午後の部
・日本舞踊「新曲浦島」
・舞囃子「玄象」(能楽)

※写真は、開講式の様子です。
撮影: 武藤奈緒美