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芸能花伝舎でのお稽古はじめ<囃子[篠笛]/[小鼓]>

2022.12.26 レポート

11月20日、芸能花伝舎では長唄囃子「篠笛」と「小鼓」のお稽古も始まりました。
この日は雨が降り出しそうでしたが、お稽古が終わるまで幸いお天気は持ちました。
 

音楽をにぎやかに盛り立てる囃子は、篠笛がメロディーを、小鼓がリズムを担当します。
午前は篠笛コースのお稽古。
開講式のあとに受け取っていた笛を取り出すと、
先生から「家で吹いてみた人いますか?」と質問です。
「はーい」と良い返事が戻ってきました。

篠笛には、息を吹き込む歌口(うたくち)と指で押さえる7つの孔(あな)があります。
歌口に息を吹き込んでみると・・・・・・
スーッ、フーッ、と空気音がしばらく続きますが、だんだんとそれが音色に変わってきます。
「ほら、音が出てきたね!」と先生の声も弾みました。
 

次に、運指表を見てみます。基本の「五」と「六」の音を交互に吹いてみると「とう、ふ~、とう、ふ~」の音色・・・・・・でも、子供たちはぽかんとした顔。
「昔はお豆腐屋さんが、この音をラッパで鳴らして売り歩いていたのよ」と先生。
 

午後は、同じ教室で小鼓コースのお稽古です。
木の胴と2枚の革を、調べ(オレンジ色の紐)で締め合わせた小鼓。
調べを整えて左手で持ち、右肩に楽器を構えます。
 

「邦楽という音楽には、リーダーはいるけれど指揮者がいません。演奏を始めるときのOKサインは、みんなのかけ声です」と先生。
ハーオ」「ヨーイ」「ヨオ」「ホオ」「イヤー
大切なかけ声ですが、子供たちはどこか恥ずかしそう。

 

次は、唱歌(しょうか)といって、鼓で打つ音とリズムをうたうお稽古です。
小鼓だけでなく一緒に演奏する大鼓のパートもうたいます。
「スットンスタスタスットン!」
繰り返すうちに大きな声が出せるように。クラスの仲間と声があうと、楽しそうにリズムをとっていました。なんだかカッコいい!
 

「鼓がお家にある子はなかなかいないと思うので、お稽古のときには、なるべくたくさん楽器に触れましょう。お稽古で習ったことをおうちの人たちに教えてあげてくださいね」と先生。
3月の本番まで体調に気をつけて、和のお稽古からいろいろなことが発見できますように。