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芸能花伝舎でのお稽古はじめ<囃子[篠笛]/[小鼓]>

2021.12.23 レポート

11月28日、芸能花伝舎では長唄囃子「篠笛」と「小鼓」の2コースもお稽古が始まりました。
大きな窓からまぶしいほどの光が差し込み、気分も明るくなるようです。
囃子のコースは、教室に入る前にトレイのなかで軽く足踏み。靴底も消毒しています。
教室には人数分の畳(たたみ)を敷いて、ソーシャルディスタンスを確保。
自分だけのスペースって、なんだかうれしいものです。

囃子のなかで篠笛はメロディ―、小鼓はリズムを担当します。午前中は篠笛コースです。
お稽古の始まりと終わりのご挨拶は当番制。「よろしくお願いいたします」「ありがとうございました」とひとりずつ声を出します。
お当番の子が大きな声だと、続くみんなも自然と気持ちの良いご挨拶ができるみたい。
楽器に触れる前には手指消毒も忘れずに。
 
篠笛には、息を吹き込む歌口(うたくち)と指で押さえる7つの孔(あな)があります。
まずは音を出してみます。先生が、丁寧に口の形や角度のコツをアドバイス。
途中、額(ひたい)に手をあてる子も。
「クラクラしちゃったかな。息が強すぎると目まいがしますから、もう少し優しく吹いてみましょう。」
次に、簡単な指使いで“とうふ屋さんのラッパの音”を吹いてみます。(聞いたことあるかな?)
運指表を見ながら、五(ファ#)と六(ソ#)の指使いをくり返すと「とうふー、とうふー」と聞こえてくるようでした。
   

午後になると、同じ教室で小鼓コースのお稽古です。
小鼓は、木の胴と2枚の革を、調べと呼ばれるオレンジ色の紐で締め合わせた楽器です。
調べを整え、左手でしっかりと持ち、右肩に楽器を構えます。
ここで気になる質問がありました。
「右利きか左利きかは、関係がありますか?」
「左右は関係ありません。みんな、楽器は左手で持ちます。先生も左利きだけど同じですよ(笑)」
   
右手で革の中央あたりをポン! と打ちます。
打つときは、少し痛いかもしれないけれどてのひらが革のふちにあたるように。
力を抜いて手をぶらぶらしておくのがポイント。
革の中央だとポの音。黒い輪のちょっと内側だとタの音といって固い音になります。
打つ場所を変えることでいろいろな音が生まれ、リズムを刻みます。
みんな、想像以上に難しかったのではないでしょうか。
お稽古を重ねて、先生のような音を目指しましょう。