お稽古場で見つけた楽器たち~尺八 2020.06.11 コラム 今回は、つくりがシンプルな分、自由度の高い楽器「尺八」をご紹介します。 楽器解説:G 1.いろいろな長さの尺八尺八は楽器の長さの1尺8寸に由来する名前です。 今の単位だと約54.5㎝です。 1尺6寸管(48.5㎝)と並べると、こんな感じ。 楽器の長さが短くなると基本の音は高くなり、長くなると低くなります。 演奏家たちはいろいろな長さの尺八を使い分けます。2.吹き口の形息を吹き込む場所を吹き口とか、歌口といいます。 その形は竹を斜めにスパッと切っただけ。 補強のために黒い水牛の角を埋め込んでいます。3.竹の根っこのインパクト材料は、真竹(まだけ)という竹の根っこの部分。 根元のほうに固まっている3つの節をあわせて、 全部で7つの節を含むように作られます。4.大きな指孔尺八の指孔は前に4つ、後ろに1つ。 全部で5つしかありません。 大きな指孔は普通に開け閉めするだけでなく、 半分開閉したり、少し隙間を開けたり。 孔の大きさを変化させると、 音の高さや味わいが変わります。