今回は、つくりがシンプルな分、自由度の高い楽器「尺八」をご紹介します。
楽器解説:G
![1.いろいろな長さの尺八]()
1.いろいろな長さの尺八
尺八は楽器の長さの1尺8寸に由来する名前です。
今の単位だと約54.5㎝です。
1尺6寸管(48.5㎝)と並べると、こんな感じ。
楽器の長さが短くなると基本の音は高くなり、長くなると低くなります。
演奏家たちはいろいろな長さの尺八を使い分けます。
![2.吹き口の形]()
2.吹き口の形
息を吹き込む場所を吹き口とか、歌口といいます。
その形は竹を斜めにスパッと切っただけ。
補強のために黒い水牛の角を埋め込んでいます。
![3.竹の根っこのインパクト]()
3.竹の根っこのインパクト
材料は、真竹(まだけ)という竹の根っこの部分。
根元のほうに固まっている3つの節をあわせて、
全部で7つの節を含むように作られます。
![4.大きな指孔]()
4.大きな指孔
尺八の指孔は前に4つ、後ろに1つ。
全部で5つしかありません。
大きな指孔は普通に開け閉めするだけでなく、
半分開閉したり、少し隙間を開けたり。
孔の大きさを変化させると、
音の高さや味わいが変わります。