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芸能花伝舎でのお稽古はじめ<尺八>

2021.12.17 レポート

11月28日、穏やかに晴れた冬の日、尺八コースのお稽古が始まりました。

廃校となった小学校を活用した “芸能花伝舎” でお稽古します。教室や体育館など11の創造スペースがあり、演劇、音楽、舞踊、演芸とさまざまな実演芸術の関係者が交流する場として活気にあふれています。
教室には黒板が残っていて、かつて校庭だった中庭ではたくさんの木々が色づいていました。
 

はじめに、尺八の先生方が所属する日本三曲協会理事・山勢先生からご挨拶(箏曲山田流コースの先生でもあります)。
「私は、ご挨拶や手指消毒などコロナ対策に関して、ときどき厳しくチェックをしにくる先生です(笑)。尺八はたくさん息を使って練習するので、貧血でクラクラすることがあります。そのときは迷わず吹くのをやめて、少し休憩をしてください。でも、何かを習得するためには努力が必要です。治ったら、また続ける。やり続けることが大切ですよ。」
 

息を吹き込んでみると……、“スース―、フーフー”と息が漏れる音。
楽器を吹いたことがあって音が出せた人もいましたが、毎年、初回で音が出る人はほとんどいません。
ここががんばりどころです。先生の教えの通り、やり続けるのみ。

先生方は、ひとりひとりの姿勢や口の形、角度を丁寧に見ながらアドバイスを続けます。子供たちも真剣に息を吹き続けます。
あたまがクラクラしちゃって苦笑いする子も。でも、それはがんばっている証拠です。少し休んで、また挑戦!
 

最後に先生からアドバイスです。
「毎日、少しずつやることが上達への近道。1週間に1回だけまとめてやっても、決して上手にはなりません。お家に帰ったら手洗い、うがい、あとは歯磨きも必ずするでしょう。尺八も洗面所に置いておいて、ついでに音を出してみてください。鏡で口の形を見ながらすると、きちんとした音出しの仕方が身につきます。
“手洗い! うがい! 歯磨き! 尺八!” これがワンセット(笑)。毎日ちょっとずつ練習していきましょうね。」