篠笛[新宿]のお稽古はじめ(芸能花伝舎)
11月10日、西新宿の芸能花伝舎で篠笛[新宿]コースのお稽古が始まりました。
新しい仲間といっしょに、篠笛の世界へはじめの一歩!
まずは、正座をして、ごあいさつの練習をしました。
「基本は、正しい姿勢から。おうちで正座をする機会はありますか? おうちに座布団はありますか?」と先生がたずねると、
「正座はしない……」「座布団はあります(笑)」と少し緊張気味の声で返事がありました。
続いて、笛の持ち方と構え方をひとりずつ丁寧に教えてもらいました。
右手は、いちばん右側の孔(あな)に小指をあて、上から順にひとつずつ押さえます。
左手は上へ向け、親指を歌口のあたりにそえて下から支えます。
孔は指の先ではなく、ぐっと伸ばして関節あたりで押さえるのがコツのようです。
あらためて、先生からお話です。
「日本の楽器は音を出すだけでなく、所作(しょさ)といって “構えて音を出して、またおさめる” という一連の動きも音楽の大事な一部となります。
皆さんに、この所作を身につけてもらいたいと思います」
構えができたら、「歌口」と呼ばれる部分に口を当てて息を吹き込みますが、なかなかうまくいきません。
強すぎず弱すぎず、ちょうどよい息の使い方を探ります。
途中、あたまを抱える子も。
強く息を吹き込み続けると、酸欠状態となりクラクラしてしまいます。
がんばった証拠ではありますが、コツをつかむとラクになってきますよ。
最初は音が出なかった子も、徐々にかすかな音が聞こえてきました。
先生が優しく励ましてくれます。
「とー、ふー。」「とー、ふー。」と、昔の豆腐(とうふ)売りの音程での練習。
昔は、お豆腐屋さんが車を引いて、ラッパを鳴らしながら売りにきていました。
この音が聞こえたら、ボウルを片手に買いに行きます。
「金魚屋さんは知ってる? 焼き芋屋さんは知ってるでしょう?
いーしやーきいもーって売りに来ますよね」
お稽古が終わるころには、ほぼ全員の子供たちが音が出るようになっていました。
篠笛の音色は、静かな川のせせらぎを思い出させる、心に染み入るような優しさ。
これからのお稽古が楽しみですね。
*お稽古の様子は、公式インスタグラムでも公開しています。
ぜひ、この機会にフォローしてください!
キッズ伝統芸能体験 公式(@kids_dentogeino_taiken) • Instagram
*インスタグラム アカウントの作成方法は こちら から。