日本舞踊の発表会
2019.02.25
レポート
「人生でいちばん緊張する!!」
小学校低学年の子が口にする “人生でいちばん” だなんて
大人からすると、なんとも微笑ましく聞こえますが、
これこそが「キッズ~」がこだわる“本物体験”の醍醐味です。
芸能花伝舎でお稽古を重ねた全5クラス、総勢72名の
日本舞踊コースの子供たちが、国立劇場へとやってきました。
“楽屋”で着替えたら、いよいよ本舞台でリハーサル。
舞台への道は、バックヤードの明かりが漏れないよう真っ暗です。
先生に連れられ、舞台袖を抜けていくと、大きな舞台が広がりました。
「まぶしい!」「えーっ、ここで踊るの?」「広すぎるでしょー!」
高い天井、きらめく舞台照明、空間いっぱいの藤の花……。
先生たちの “仕事場” と同じ、プロ仕様の舞台。
大人たちが、子供たちのために本気で準備をしたものです。
そんな思いが伝わったからこその、冒頭の言葉だったと信じています。
本番では、揃いの衣裳を身に着け、女の子は少しだけ紅をさしてもらいました。
めいっぱい緊張して、先生とのお稽古を思い出しながら楽しく踊って、
もしかしたら少し間違えたりしたかもしれない初舞台。
この体験が、子供たちの未来をきっと豊かなものにしてくれることでしょう。(わ)
【日本舞踊の発表会アルバム】
リハーサルと本番の様子より
撮影:武藤奈緒美