箏曲の発表会
2019.02.13
レポート
今回は、箏曲の発表会をクローズアップします。
今年度は、小学校低学年の子供たちが “四角い爪を使う” 生田流を、
少し上級生たちは “真ん中がとがった爪を使う” 山田流でお稽古をしました。
どちらも箏を弾きながら歌をうたうのが基本です。
ユースクラスも含めると、73人もの大所帯です。
日本古謡、わらべ歌、古典、現代曲。
ソロの部分があったり、輪唱風のところがあったり。
学齢や流儀の個性を考えて工夫された編曲と選曲は、
箏曲の魅力を少しでも体感して欲しいという、
先生方の熱い思いが凝縮されたもの。
リハーサルで出入り、座る順番を確認していたけれど、
本舞台を袖から見ると、
まぶしくて、ドキドキ感が増すばかり。
お箏を手に舞台を走り回る楽器屋さんの姿にもビックリ。
あっという間に30面ものお箏が整然と並べられ、
先生方もいつも以上にピシッとした空気。
生田流は同じ高さで、みんなの音がまとまりやすいように。
山田流はひな壇をつくって、全員の顔がはっきり見えるように。
流儀ごとに、大切にしたいポイントが異なります。
終演後は、ロビーで先生方との交流タイム。
ちょっぴり草臥(くたび)れた感じのお爪も楽譜も大切な宝物。
これからもお箏を好きでいてくださいね。
これからもお箏を好きでいられそう。
先生と子どもたちの言葉にならない思いが行き交うようでした。(G)
【箏曲の発表会アルバム】
リハーサルと本番の様子より
撮影:武藤奈緒美