アーツマネジメント連続講座　講座⑧『会計の基礎―報告・管理・税務』9月8日・9日レポート

 連続講座の第８回は、久留米大学商学部教授であり会計講座のエキスパートとして全国でご活躍の田坂公先生をお招きし、『会計の基礎―報告・管理・税務』の講座を２日間にわたって実施しました。


さすが、普段から大勢の学生を相手にしていらっしゃる田坂先生だけあって、ユニークな語り口で初日の冒頭から受講者のハートをがっちりとつかみます。
もちろん、ユニークなだけではありません。昨年度の試行講座、今回の講座アンケートでも大絶賛だった「わかりやすさ」こそ田坂先生の人気の最大の理由です。

重要な「決算書」のトピックにおいては、芸術文化や芸能にも造詣が深い田坂先生ならではの、芸術団体における会計の実際に即したお話をしてくださいました。

基本的な会計の基礎はもとより、貸借対照表と損益計算書の関係性とその理解の仕方などは、まさしく目から鱗だったのではないでしょうか。


翌２日目は、「実演芸術活動と組織の財務会計の事例」などを参照しながら、より具体的かつ実践的な会計処理について学びました。
いくつかの一般企業の実際の財務諸表を見ながらの分析や、会計力直感クイズなど、２日目もあっという間に２時間が過ぎました。

２日間を通して、会計実務に携わる方だけでなく、組織運営や公演・事業に関わる上で「会計資料を読む力」を身につけることはとても重要であることを実感しました。

早くも続編を望む声が多く聞かれ、受講者の会計への意識の高まりがひしひしと感じられる講座となりました。