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2014.08.11

アーツマネジメント連続講座 講座⑥『海外発信・交流を計画・実施する』8月2日レポート

講座⑥『海外発信・交流を計画・実施する』の2日目は、大倉流狂言師の茂山あきらさんと、(一社)沖縄県芸能関連協議会事務局長の下山久さんにご登壇いただきました。


茂山あきらまずは、茂山あきらさんのお話から。

茂山千五郎家と海外公演の歴史を皮切りに、どのようなプロセスで海外公演が実施されるのか、また日本の伝統芸能のひとつとして狂言を海外に発信する意義など、豊富なご経験をもとにユーモアたっぷりにお話し下さいました。茂山さんのひとり芝居を観ているかのような軽妙洒脱な語り口に思わず引き込まれます。

1日目の講師のARIAさん、田口さんに続き、茂山さんも「とりあえず行く」というのを海外発信・交流の第一義に挙げていました。

「海外に対して一方的にみせる時代は終わった、これからは一緒にやる時代」というお話も、前日のお二人のメッセージにも通じます。









下山 久後半の下山久さんには、同時期に開催中だった「2014国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」のプロデューサーとしてのお話を伺いました。

今年で10年目となる同フェスティバルは「ノン・バーバル」(非言語)の作品が多いことが特徴のひとつになっています。言語の問題は海外発信・交流の際に障壁となりがちですが、セリフのない作品を取り上げることで、国や言語だけでなく、観客の年齢の壁さえも超えることが可能だということ。

下山さんは、このフェスティバルの立ち位置として、「アジア」であるということを非常に意識していると語ります。かつて沖縄市の東門市長はこの国際演劇フェスティバルを「アジアのアヴィニョンにしたい」とおっしゃったそうです。

また、このフェスティバルは「コラボレーション」を大事にしている点を強調されていましたが、これも前日の田口さん、前半の茂山さんがおっしゃった「一緒につくる時代」にもつながります。








これからの時代、「海外発信・交流を計画・実施」していくための糸口が見えた2日間の講座でした。

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