2014.07.23
アーツマネジメント連続講座 講座⑤『公演を制作する ―企画実現へのプロセス』7月15日レポート
講座⑤『公演を制作する ―企画実現へのプロセス』の2日目は、KAAT神奈川芸術劇場技術監督の堀内真人氏にお越しいただきました。
この回のメインテーマは「プロダクションマネージメント」。企画者・制作者サイドから見た「制作の実際」についてのお話だったジャパン・アーツ乾さんの講座とは対になる、舞台技術者サイドから見た制作の流れについてのお話です。
堀内さんが作成された「プロダクションの構成」という図表をもとに、プロデューサー、演出家/音楽監督、プロダクションマネージャー、舞台監督、デザイナーなど、作品製作に関わる人たちの職能・職域についてとても丁寧に解説していただきました。
つづいて、「作品製作の流れ」という資料を参照しながら、「作品企画/キャスティング」から「舞台稽古」までの期間に、どのような人たちがどのような業務・作業にあたっているのかを概観しました。
今まで分かっているようで実は曖昧だった「プロダクション」(作品製作)の全体像が鮮明に見えてきます。
最後は「作品製作におけるコミュニケーション」、すなわち『「各パートの要望要請全体を一括で捉え、組み合わせ、配置し直す」ためのコミュニケーション』について。「吊りもののレイアウト」を一例に、そのプロセスについてお話頂きました。
これは、劇場という危険がつきものの現場における「リスクアセスメント」に直結するトピックで、講座10にもつながる内容でした。