TOP 芸団協とは 会長ご挨拶
野村萬 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会会長・能楽師(人間国宝) 写真:海田 悠
野村萬 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会会長・能楽師(人間国宝)

我が国は、世界に類を見ないほどの多彩・多様な芸能の宝庫であります。その芸能を担う先人の方々が、昭和40年、日本芸能実演家団体協議会(芸団協)を設立。爾来、およそ半世紀を経、実演家著作隣接権センター(CPRA)による著作隣接権事業、芸能花伝舎を拠点とする実演芸術振興事業の、二つの柱を組織運営の基本に据えております。
芸能は、いつの時代も人々の生活と共にあり、古より、人々に愛され、親しまれ、支えられ、社会にとって不可欠なものとして今に息づいております。そして芸能に携わる者は、人々と喜怒哀楽を分かち合い生きて参りました。その芸能という大輪の花を咲かせ続けるためには、豊かな土壌と、そこに蒔かれた種を粘り強く育んでいく力を結集し、蓄えていくことが何よりも肝要であります。
また、実演家自身も、人間性を豊かに高め磨きあげていかなければなりません。芸術の高さと深さを追い求め、常に創造性の心を以て、普及という広さをも併せ持つ、そうした人々が集い、組織を構築する時にこそ、個ではなし得ぬ力が発揮され、強靭な根を持った芸能文化の花を咲かせるに違いありません。
「咲き誇る花、深く強き根」、公益社団法人芸団協が希求する姿であり、このような組織観を以て、「芸能が豊かな社会をつくる」という理念の達成に力を尽くすことが、我が国文化芸術に寄与するものと信じております。